7 Day Visa (7DV) はアーティスト/プロデューサーJamahl Richardson (Natural Fact) によりつくられたプロジェクトである。音楽、旅、刺激、この3つは彼にとって永遠に情熱の対象であり、切り離して考える事はできないのである。

事の始まりは2000年、メキシコのグアダラハラへの旅からだった。突然、何も知らされないままステージ上に呼ばれたのである。全く何の準備もしていなかったにもかかわらず、アーティストとしての誇りが彼のステージを成功させる。地元のサンババンドの高鳴るリズムにのせ、片言のスペイン語と英語のフリースタイルで見事観客達を大きく沸き上がらせたのである。このパフォーマンス自体は特に新しい事をしたわけではなかったけれども、全く未知の場に自身を置くというのは彼にとって初めてであり、旅から帰った彼はこの経験によって、自分の音楽の創作が爆発的変化を遂げたのに気付いたのだった。多くの旅人たちと同じく、その地で見たもの、聞いたもの、経験したもの、全てが彼の一生を変えたのである。


Tokyoと名づけられた7DVシリーズの第一作目は、Jamahlが日本の首都を初めて訪れた時に見たもの、聞いたもの、出会った人々、そして体験したことをエキサイティング且つ豊かな感情でエレクトロ・アコースティックミュージックとして表現したものだ。高度な進化、ハイテク技術に溢れた街の雑踏と混雑、地下に広がる巨大なクラブの数々、そしてそれらとは対をなす神聖さ、静粛さを放つ仏教や神道の伝統、The Shanghai Restoration Project と共にパフォーマーとして初めて日本を訪れたJamahlにとって全てが驚かされるものばかりだった。

この作品はそんな街の脈打つようなリズムと、地下鉄や自動販売機の単純でいて爽快感あるメロディーを絶妙に織り交ぜ、まるで早朝に渋谷や六本木のクラブから出てきた酔いの冷め切らない人々のように、聴く人の心をさまよわせるようなサウンドを生み出した。Tokyo―7 Day Visa―は東京と呼ばれる大都市の人々と場所、そこで過ごした7日間の思い出とを永遠につなぐ音のタイムカプセルである。

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